2024.11.14
スタッフブログ
ボジョレーヌーボー2024
1年に1度のお祭りといえば、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日!
2024年は11月21日(木)です。
ボージョレーヌーボーの歴史を知ろう
毎年11月の第三木曜日に、世界中で解禁となるのがボージョレーヌーボー。日付変更線に近い日本は世界中で最も早くボージョレーヌーボーを飲めるとあって、毎年人気を集めています。
ちなみにボージョレーとは、フランス・ブルゴーニュ地方の南部にあるワインの産地の名称。この地域で収穫祭を祝うためにつくられていた新酒(ヌーボー)が、ボージョレーヌーボーです。
このワインが1967年、フランス政府によって11月15日を解禁日として発売することが認められたことを期に、パリのレストランを中心に大ブームが巻き起こります。でも、フランスは休日に働かないお国柄。そのため1985年に11月の第三木曜日を解禁日とし、現在まで続いています。その後ボージョレーヌーボーは、そのフレッシュな味わいで知られることとなり、ブームは世界中に広がりました。以降、毎年世界中のワインファンがこの解禁日を待ち望んでいます。
ボージョレーヌーボーと普通のワインは何が違う?
ボージョレーヌーボーは、ガメイというブドウ品種からつくられる赤ワインです。単なる新酒だと思われがちですが、実はその製法にもほかの赤ワインとは異なる特徴があるのです。
通常赤ワインは収穫したブドウをつぶしてから発酵させますが、ボージョレーヌーボーは「マセラシオン・カルボニック」と呼ばれる醸造方法で、ブドウを破砕せず、縦型の大きなステンレスタンクに入れます。タンクの下の方のぶどうは重さでつぶれ、果汁が流れ出て自然に発酵が始まるのです。ここで発生した炭酸ガスをタンク全体に充満させ、そのまま数日間置けば完成。
この方法で造ったワインはフレッシュな果実味とバナナのような香りを持ち、美しいルビー色をしています。フレッシュな香りとフルーティーな味わいこそが、世界中の人を虜にするボージョレーヌーボーの魅力といえるでしょう。
Natalia Van Doninck/ Shutterstock.com
参考文献 https://tanoshiiosake.jp/wine
焼酎ヌーボーが注目される理由
焼酎ヌーボーは芋焼酎の季節限定商品
「焼酎ヌーボー」とは、毎年、秋に販売される芋焼酎の新酒のこと。
焼酎ヌーボーは、毎年11月の第3木曜日に解禁されるワインの新酒「ボージョレ・ヌーヴォー」と同じく、特定の時期に、数量も絞って販売される限定品。その時期にしか味わえない稀少な味わいをたのしみたいという人たちの間で注目を集めています。
焼酎ヌーボーの魅力は、蒸溜したての新酒というスペシャル感
焼酎もワインも熟成期間を経ることで味の深みが増しますが、焼酎ヌーボーはボージョレ・ヌーヴォーと同じく、熟成させずに新鮮なまま出荷される「早飲みタイプ」のお酒。まさに「蒸溜したての新酒」と言えるでしょう。
焼酎は本来、蒸溜後に一定期間、熟成させてからたのしむお酒ですが、焼酎ヌーボーはその常識を逆手に取ったお酒。熟成によって角が取れ、まろやかになる前の、荒々しくもフレッシュな香味が焼酎ヌーボーの魅力。加えて、めったに味わえないというスペシャル感も、人気の秘密と言えそうです。
焼酎ヌーボーが芋焼酎限定の理由
焼酎を含む蒸溜酒は、本来は新酒をたのしむ習慣はありません。というのも、蒸溜したてのお酒は蒸溜臭やアルコール臭が強く、飲むのに適していません。
ただし、芋焼酎は別。原料となる芋の香味が強く、新酒ならではのフレッシュさをたのしむことができるからです。その味わいには造り手からも賛否両論があるようですが、もともと試飲用だった焼酎の噂はSNSなどを介して広まり、焼酎ヌーボーとして話題になりました。
焼酎ヌーボーが味わえる時期
Nishihama/ Shutterstock.com
焼酎ヌーボーをたのしむなら「本格焼酎の日」に
焼酎ヌーボーの出荷時期は蔵元によりさまざまですが、おおむね、10月の上旬から11月にかけて発売されます。なかには11月1日の「本格焼酎の日」を狙って蔵出しされる銘柄もあるようです。
原料のサツマイモが収穫されるのは8月。それから仕込み、蒸溜を経て、瓶詰めされるのが、この時期というわけです。
参考文献 https://tanoshiiosake.jp/5939
鹿児島は酒蔵が各地に点在し、個性豊かなイモ焼酎・黒糖焼酎がございます。
新酒ができるこの時期に紅葉を観ながら酒蔵巡りもいかがでしょうか?